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【談話室】右へ倣えしてたら求人広告に大金を払ったところで応募が来るわけないよね

セブンシックス

談話室とは、セブンシックスの2人が台本なしでお互い好き勝手に話をするコーナーです。今回は、セブンシックスの得意分野である中小企業の求人募集をテーマに雑談しました。

あれはショバ代ですので

それにしても求人広告ってお金かかるよね。媒体自体に集客力があるから、金額として妥当なのかもしれないけどさ、それなら掲載する内容をもっと真剣に考えるべきだよね。掲載内容は企業の担当者が考えるの?求人広告の人も考えてくれるんだよね?求人の専門家としてのアドバイスをくれたりするんだよね?

うーん、おそらく、「あー自動車整備業の場合はこういう感じなんですよ」ていうアドバイスはできるけど、「あなたの会社の場合こうだからこうしましょう」っていうのはできないんじゃないかと思うよ。

うちらは求人サイトを1件1件考えながら作ってたおかげで、明らかにこれ駄目だろってのがすぐ分かるじゃん。絶対こっちの方がいいですよっていうのがさ、割と自信を持って言えるよね。求人広告の人ってどんな感じなのかな。

1件1件に対してそんなに時間をかけられないだろうね。成果を求められてるわけでもないし、うちはこういう媒体で告知ができる、どれだけの人が見てますよ、こういうイベントにも参加できますよ、あとはあなた次第ですよ。さあどうしますか?やりますか?っていう話で、「求人に対して万全のサポートをします、あなたの企業が一人獲得するためにさあどうしようか一緒に考えましょう」ではないよね。

あーそういうんじゃないのか、だったらぼろ儲けじゃん。

載せればいい、ではない

だから、その企業のことを知らないんだよ全然。話をする時間も少ないし、その企業のことを細かく知ってその上でアドバイスするような手間はかけられない。

まあできないよね。情報を取りまとめてる人ってさ、情報を取りまとめるのが仕事でさ、うちらが思っているほど世の中そういうのできる人は少ないのかもしれないね。

あーそうかもね。結局、企業の担当者とか社長とかに「会社の強みって何ですかね」って聞いて、本人の口から言わせた強みを書くだけ。もうまったく無意味と言うか、だって本人は分からないんだから何を伝えればいいのか。分からないまま思いついた強みを掲載している。本当はその会社の中のことをたくさん知った人が「こういう強みを発信すると求職者に響きますよ」って教えてあげたらいいのに、「うちには専門のエンジニアがたくさんいます」みたいな誰のメリットにもならないような、強みを言い始めたりする。

そうすると求職者としてもさ、もう土日休めるかどうか、給料高いかどうかでしか判断できない。だったら、その中からどれだけラクかみたいなのを重視しちゃうよね。どれだけ辛い思いをしないでお金をたくさんもらえるか、っていうのが強みの企業から決まっていく。だから、飲食よりも事務のほうが応募が多くなる、だって勤務時間中に座れるから。

あとどうしても求職者はさ、会社の規模順で大きいところから探していって小さい所は後回しになる傾向は絶対あるからさ。潰れるリスク抱えたくないしね。自分が入った後で会社が潰れたらやだし、大きい方がいいっていう漠然としたものってみんな持ってる。大企業で年功序列に越したことはないみたいな風潮はまだ根強い。

人を1人獲得するのに命がけの小さな企業がそういう人を捕まえてもしょうがないもんね。本人がその仕事を好きだったり意欲に満ち溢れていたりして、だからほっといても勝手に勉強してどんどん仕事をおぼえていく、みたいな人じゃん、欲しい人材って。なのにそういう募集の仕方もしないしね。

丸くなるな、尖れ

今のところセブンシックスに依頼のあった求人案件って、人がマジで全然来ないからホームページを仕方なくやるしかないって観念してやってきた人だよね。

うん、嘘みたいだけど本当に1年間200万の求人広告をかけて応募ゼロの企業とかがさ、セブンシックスと一緒に考えて、ちゃんと応募が来るようになるよね。仕込みかっていうぐらいに。

結局今まで問い合わせしてきてくれた企業の人たちって、仕事を探してる人からすれば「ここで働きたい」って思える良いところがたくさんあるのに、ただそれを言えてなかっただけの話で、それが伝わってなかったし届かなかったから、誰からも選ばれていなかった。ただただもったいない。

うん、企業の担当者の人だって頑張って考えてるわけじゃん。でも正解が分からないから、当たり障りのなさそうな他社の求人広告を真似してしまう。せっかく尖っているものを丸くしようとする。

いつも求人サイトを作るとき、その企業で働く人たちに話を聞くんだけど、良い会社はそこで働いてる人がみんなその会社のことを好きだよね。仕事の夢を語れる社員がたくさんいて、自分の仕事を誇りに思ってるから、自分の仕事に対する思いとか考え方とかっていうのを自分の言葉で話してくれるわけじゃん。これこそ会社の、そこで働く最高の理由だよ。

求職者はバカじゃない

大体この手のインタビューとかってまずヤラセだよね。社員の話とか。そういえば北斗も新卒で入社した企業の社員インタビューに出演した経験があるよね。アレは個人的には面白かったけど、確か自分のじゃない高級時計がインタビュー記事に載せられててさ、「はじめてのボーナスで買いました」ぐらいの調子でさ、時計持ってることにされてたじゃん。

そんなことあったかもしれない。社員の言葉を制限してあれこれ吹き込んで、インタビューする人にもそれをチェックさせるようにして、文章が完成したら偉い人が「ここは載せるな」なんて言って、もうそんなのね、何を会社の中身を伝えるんだって。

ほんとだよね。うちらなんて、インタビューのときは偉い人とか上司を全員退席させて、1対1の状況で話をして、本当に言ってたことだけで文章にしちゃうからね。そんなやり方している人なんて聞いたことない。もう逆に画期的だよ。

文章にしてそのまま載せるだけだから。こっちの聞くテクニックや質問力を問われる部分はあるけど、社員さんが言ってる言葉にどれも嘘はないし、記事にする時に勝手に付け足したりなんてそんなずるいこと絶対しないからさ。そのリアルさっていうのはやっぱり大事だよ。読んだ人は分かるもん嘘くせーって。

うん、わかるよね。嘘を書く人って、なんか本当にさーバカしか読まないと思ってるんじゃない。

馬鹿にしてる、求職者を。

むしろ大企業としては、そういうのに騙されるような人間を選んで雇ったほうが都合がいいのかもね。いや、求職者も給料が高いから騙されたフリをしてるのかも。……まあ、うちらはうちらのやり方を追求するだけだから関係ないけど。

トレンドキルだね。

そう、トレンドキル……それが、セブンシックス!

Web Designer / Developer

前田 大地

沼津高専中退。デザイン会社、システム開発会社を経てセブンシックスを設立。マーケティング、デザイン、テクノロジーに精通するオールラウンダーとして、県内の中小企業に向けた戦略型ホームページ制作を開始。一方で、都内の広告代理店からの要請で大企業案件にも多数参加。企業が本当に必要とするホームページ制作とは何か、を日々探求している。

Web Director / Photographer

前田 北斗

金融機関の融資担当として10年にわたり第一線で活躍。その後、セブンシックスに加入。洞察力、分析力を軸としたWebコンサルティングを得意とし、リサーチや戦略策定、情報設計を担当する。クライアントと向き合うことを信条とし、ウェブ担当者の育成にも力を注いでいる。また写真家としての一面を持ち、カメラ講座の講師も務めた。大の猫好き。

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