2018年度年 末年始休業のお知らせ(+小話)
前田 大地
セブンシックスでは、以下の日程を年末年始休業とさせていただきます。
2018年12月22日(土)~2019年1月6日(日)
休業期間中のお問い合わせ等は、1月7日(月)以降順次対応いたします。
ご不便をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いします。
仕事とはぜんぜん関係ない思い出話をひとつ。先日、用事があり長野と新潟にそれぞれ行ってまいりました。で、どちらも蕎麦を食べたんです。私はあまり蕎麦が好きではありません。私が子どもだった頃は、年末に自宅で蕎麦打ちをして、年越し蕎麦を食べていました。そのときの汁が、とても変わっていて、溶き卵みたいな灰色の物体がフワフワ浮かんでいる謎汁だったのです。ほんのり生臭くて、決して美味しいとは言えない味でした。謎汁は祖父が作っていたのですが、ほかの家族は作り方を知りません。作っているところを誰にも見せなかったからです。ウワサだと、近くの川でカニを獲ってきて、それを殻のまま潰して、ぐっちゃぐっちゃにして、あのおぞましい溶き卵みたいな物体を生成しているらしいのです。もう祖父が亡くなって30年近くが経ちますが、蕎麦を食べるたびにあの謎汁と、なんとも言えない生臭い香りを思い出します。でも、もう一生、あれを食べることはないでしょう。そもそも誰も作り方を知らないですし、誰もカニを生きたままぐちゃぐちゃに潰したくないからです。私があまり蕎麦を好きでない理由は、あの謎汁がトラウマ……などでは一切なく、謎汁を思い出してしまうと、大人になった今なら美味しく食べられるのでは、なんて危険な考えを巡らせてしまうからかもしれません。