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【HP制作の疑問】SEOって何?初心者のためのSEO基礎

前田 北斗

セブンシックスの北斗です。

「SEO」という言葉は、とても有名なウェブ用語です。
しかし、ウェブ業界の中でも人によって解釈の仕方や捉え方が異なるなど、なかなか本質が掴みにくい言葉です。

そこで、ホームページの更新を任されている企業の担当さまや、これからホームページを持ちたいと思っている経営者さまに向けて、SEOの本質と、考え方、具体的な活用方法についてわかりやすくご紹介いたします。

SEOを正しく理解して、ホームページの運営・改善に役立てましょう!

SEOとは何か

SEOとはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の頭文字をとった言葉で、「エスイーオー」と読みます。

SEOとは、GoogleやYhaoo!、bingなどの検索エンジンを使って検索した時、上位に表示されるように、ウェブサイトの作りや文章などの中身を調整することです。
また、そのテクニックのことを指す場合もあります。

検索結果の上位に表示させるための対策、という意味で「SEO対策」という言葉もよく使われます。

それでは、まずはじめにSEOの全体像を理解していきましょう。

検索結果と広告

GoogleとYahoo!JAPANを例に、検索結果の画面を見てみましょう。

検索結果とは別にリスティング広告が一番上に表示されていますね。
GoogleやYahoo!JAPANに対してお金を払うことで、広告として目に留まりやすい場所に表示することができます。
しかし、検索結果は違います。
お金を払ったから順位が上がるという仕組みではありません。

また、検索結果の順位は、常に変動します。
上位に表示されるほどクリックしてもらえる確率が高いため、企業やブロガーは、上位に表示し続けるためにはどうしたら良いか試行錯誤を繰り返しています。

SEO対策はGoogle対策!?

米統計会社「StatCounter」によると、日本の検索エンジンシェア率(2018年1月)はこうなっています。

PC
1位 Google 65.96%
2位 Yahoo! 25.14%
3位 bing 8.01%

スマートフォン
1位 Google 71.68%
2位 Yahoo! 27.34%
3位 Baidu 0.61%

出典元:StatCounter

実は、Yahoo!JAPANはGoogleの検索技術を採用しています。
GoogleとYahoo!JAPANをまとめてGoogleグループとするなら、日本国内はPC、スマートフォンともにGoogleの独壇場と言えそうです。
bingは近年人気が高まり、米国ではシェアを伸ばしていますが、日本ではまだまだのようです。

Googleを主軸としたSEO対策が、一番効率的で効果的と言えます。

SEO対策の本質を理解しないと、何も始まらない。

実際にSEO対策をしようにも、その本質を理解しないと何をしてよいかわかりません。
もう少し掘り下げて、SEOの本質についてご説明します。

Googleが掲げるのはユーザーファースト

実は、検索順位の決まり方について、詳しい内容は公表されていません。

検索アルゴリズム(検索結果の順位を決める計算方法)を解明しようと頑張っている人もいますが、多いと年間数百回もアップデートされるため、正確な分析はほぼ不可能です。
googleが定めたガイドラインや、公式ブログ、SNSの発言などから、googleの方針や考え方を読み解くのが最も確かな方法でしょう。

Googleからの引用文をご紹介します。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。(以下省略)

出典元:Googleが掲げる10の事実|Google

検索ユーザーが素晴らしいサイトを見つけて情報を得る、その手助けのために Google は多くの検索アルゴリズム変更を行っています。私たちはまた、検索アルゴリズムだけの為でなく、ユーザーの為に優れたサイトを作っている方々の努力が、きちんと報われてほしいと考えています。(一部抜粋)

出典元:ウェブマスター向け公式ブログ|Google

基本方針
・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。(以下省略)

出典元:ウェブマスター向けガイドライン|Google

Googleが最も大切にしているのは、ユーザー(検索エンジンを使う人)です。
ユーザーにとって有益な情報を検索結果の上位に表示したいと、Googleは考えています。

つまり、SEOにおいても「ユーザー」を中心に考えなければいけないということです。
「こちらが発信したい情報」ではなく、「ユーザーが求める情報」を発信していかなければなりません。

ブラックハットSEOの終わり

ブラックハットSEOとは、検索エンジンのシステムの穴をついて、検索順位を上げる手法です。
要するに、ズルいやり方で上位に表示させるやり方です。
検索エンジンの精度が低かった時代は、非常に強力でした。

しかし、検索エンジンは日々進化しています。
今では、そのようなズルいやり方をしているサイトを見分け、ペナルティを課すようになりました。
ある日いきなり検索結果に表示されなった、なんてことが起きたんです。
恐ろしいですね。

ユーザーを欺くブラックハットSEOを、Googleはとても嫌っています。
現在でもその穴をつく方法が有効だと言う人もいますが、仮に今はギリギリセーフでも、いずれ見破られるであろう方法をわざわざ使う必要はありませんよね。

SEOの鉄板は、良いコンテンツを発信すること

Googleは一貫してユーザーファーストを掲げています。
つまり、ユーザーにとって価値のある情報なら、正当に評価され上位に表示されるということです。

誰が読んでもわかりやすい解説。
専門家だけが知っている深い知識。
実体験に基づく、リアルな個人の感想。

こういった独自性が高くユーザーに求められるコンテンツや記事は、ユーザーにとって価値ある情報と言えそうです。
さらに、内容が素晴らしいだけでなく、写真や図があってわかりやすかったり、見出しがあって読みやすかったりしたら、きっとユーザーは大満足することでしょう。

実際に自分でやってみると、とても地道で長い道のりに感じるかもしれませんが、これこそがSEOの鉄板、王道です。
ブログ記事や、更新が必要なコンテンツ、ホームページ内の文章など、全てに共通して言える普遍のSEOだと思ってください。

もしホームページを更新で迷ったときは、一旦落ち着いてユーザーの気持ちになってみましょう。
気づかぬうちに、発信者側の目線で考えてしまい、ユーザーの気持ちを忘れがちです。

今すぐ実践できる!企業サイトSEO対策の具体的な方法

ホームページ内のコンテンツを見直したり、見出しや文章を変更するのは、自分1人の力では難しいですよね。
それに、ホームページの大幅な変更は、制作会社に頼まないと実現できず費用がかかります。

そこで、今すぐできる方法としてオススメなのが、ブログです。
と言っても、日常の出来事を書くワケではありません。
れっきとしたコンテンツとして配信するんです。

ウェブの専門技術は使わず、あなたにもすぐできる方法をご紹介します。

1.ユーザーが必要としている情報を発信しよう

まずはお客さまを想像します。
具体的に、以下の内容を書き出してみてください。

  • 日頃、お客さまからよく質問されること。
  • お客さまへ説明して、喜んでいただけたこと。
  • お客さまが不安や疑問に思っていること。
  • トラブルになりがちなこと。

自社の商品やサービスに関することが多いかもしれませんね。

そして次に考えるのは、「なぜ」です。
例を挙げてみますので、このように考えてみてください。

  • 野菜の産地を聞かれることが多い。
    なぜ?→漠然と外国産の野菜は粗悪品と決めつけていて食べたく無いから。または、国産の野菜は安心だという固定概念を持っている。車の選びの際、燃費のことをよく質問される。
    なぜ?→車の価格と維持費のバランスが見合っているか判断したい。または、ガソリン以外にかかる維持費についてよく知らない。住宅建築後に、家の使い勝手が悪すぎるとクレームが入った。
    なぜ?→コンセントの設置場所と数について、掃除機の使用や携帯電話の充電などの際に不自由を感じた。

こうしていくと、ユーザー(お客さま)が知りたい情報、ユーザーにとって価値のある情報が見えてきませんか?

どんな記事、コンテンツを発信するか、たくさんの候補を挙げて、その中から決めていきましょう。

ユーザーがどうやって検索するのか、想像しよう

先ほどの例を使ってご説明します。

「家づくりで失敗しないために、コンセントの位置をこうやって決めましょう」という記事を書こうとした場合、この情報に価値があると思うユーザーはどんなワードで検索するでしょうか。

色んなパターンが想像できますよね。
思いつくものを挙げていきましょう。

予想検索ワード

「家づくり」「住宅新築」「コンセント」「設置場所」「失敗」「設計ミス」「不便」「使いやすさ」

考えれば他にもたくさん出てきそうですが、キリの良いところで終了します。

この情報を必要とするユーザーにきちんと届けるためには、これらのワードをタイトルや見出し、本文に入れて記事を書くことが効果的です。

特にタイトルは、検索順位だけでなくクリック率にも影響するので、ひと目で記事の内容がわかるものにしましょう。

例:

【変更前タイトル】
コンセントの設置場所を考えると、家を建てたあとの快適さが違います。

【変更後タイトル】
家づくりで失敗しない!コンセントの設置場所をプロ目線でアドバイス。

あなたにしか作れない、独自性の高いコンテンツを発信しよう

インターネットには膨大な情報がすでに存在しています。
きっと、あなたの考えた記事に似たものもあるでしょう。

大事なのは独自性の高いコンテンツを発信することです。
ありふれた内容と同じことを発信しても、他の情報に埋もれてしまいます。

独自性の高いコンテンツを発信するポイントはたった2つです。

【独自性を高めるポイント】

  • あなたの考えを書こう。あなたの経験を書こう。

これならできそうだと思いませんか?

仕事に一生懸命打ち込んだあなたの考え、多くの事例やお客さまを間近で見てきた経験こそが、とても貴重であり、唯一無二のコンテンツを生み出します。
そして、ユーザーはそういった真の情報を求めています。

Wikipediaで調べたことを書いたり、誰かの内容を真似したり、当たり前の事実を書いたりしても、独自性は生まれません。

ぜひこの2つのポイントをおさえて、ユーザーに求められる、価値の高いコンテンツを配信し続けてください。

最後になりましたが、これは「コンテンツSEO」と呼ばれる手法です。
ユーザーに有益なコンテンツを配信して、みんなに見てもらい、良質なリンクを獲得し、サイトへの流入を増やす。
SEOの鉄板、王道のやり方です。

もうSEO対策を、難しく考え過ぎるのはやめましょう

正直言うと、SEO対策のやり方は、今回書いたことだけではありません。
ガイドラインに沿ったホームページの構築、SNSを使った情報拡散、アクセス解析データに基づくサイト改善、より効果的なキーワード選定…
全部やろうと思うと、時間とコストがかかりすぎます。

SEO対策の中で最も重要なのは、「ユーザーにとって価値のある情報を届ける」ことです。
これがずさんであれば、SEO対策は全て失敗に終わります。

決して難しいことではないので、ぜひ今から始めてみてください。

同僚や上司と楽しく協力しながらできたら、なお最高ですね。

あなたの企業のSEO対策が成功することを祈っています。

Web Director / Photographer

前田 北斗

金融機関の融資担当として10年にわたり第一線で活躍。その後、セブンシックスに加入。洞察力、分析力を軸としたWebコンサルティングを得意とし、リサーチや戦略策定、情報設計を担当する。クライアントと向き合うことを信条とし、ウェブ担当者の育成にも力を注いでいる。また写真家としての一面を持ち、カメラ講座の講師も務めた。大の猫好き。

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