企業サイトにおすすめの汎用的なwordpressプラグイン5選 2017 spring
前田 大地
wordpressは、豊富なプラグインで手軽に機能を拡張できることが強みのCMSです。でも、プラグインの数が多すぎて、何を入れていいのか分からなくなったりしませんか?プラグインを紹介している記事も多数ありますが、それだけでも膨大な数になります。
今回は、企業サイトの運用を円滑にするwordpressプラグインの中から、できるだけ多くのケースで使える汎用的ものを厳選して紹介します。
紹介するプラグイン
- Imsanity
- SiteGuard WP Plugin
- UpdraftPlus WordPress Backup Plugin
- WP Post Branches
- Yoast SEO(と、primary categoryの使い方)
- おまけの話
Imsanity
https://ja.wordpress.org/plugins/imsanity/
wordpress管理画面上からアップロードした元画像を、指定した縦横サイズに縮小するプラグインです。デジカメで撮影した写真データなどを、そのままwordpressにアップロードすると、どうしてもファイルサイズが大きくなります。このプラグインを導入しておけば、元画像そのものをリサイズしてくれます。不特定多数のスタッフがwordpressで記事を追加していく場合、どんなサイズの画像がどれだけアップされるかは分かりません。このプラグインを入れておけば安心です。画像ファイルを圧縮してくれる「EWWW Image Optimizer」との併用も可能です。
SiteGuard WP Plugin
https://ja.wordpress.org/plugins/updraftplus/
wordpressサイトを自動バックアップするためのプラグインです。データベースだけではなく、ファイル類もまとめてバックアップできます。バックアップのスケジュール機能があるため、いちいち手動でバックアップする必要がありません。様々なクラウドストレージに対応しており、サーバ上のデータが消滅しても大丈夫です。でも、ファイルが無事でも、心に深い傷は残ると思います。
WP Post Branches
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-post-branches/
すでに公開されているページを更新する際に、既存のページを公開したまま裏で編集できたらいいなと思いませんか?このプラグインは、それを実現します。日時を指定して更新内容を予約反映させることもできるので、更新の自由度がとっても広がります。
Yoast SEO
https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/
ページのタイトルや説明文などを自由に設定できるようにするプラグインです。カスタム投稿タイプのアーカイブページのタイトルなども設定でき便利です。また、記事に複数のカテゴリを設定したときに主となるカテゴリを指定できる「primary category」機能は、制作者にとって嬉しい機能です。例えば、「記事一覧ページには主となるカテゴリだけを表示したい」場合や、「パンくずリストには主となるカテゴリだけ表示したい」場合などに威力を発揮します。ただ、プライマリカテゴリの日本語情報がほとんどなく、使い方を知らない人も多いと思うので、さわりだけ簡単に説明しておきます。
$cat = new WPSEO_Primary_Term('category', get_the_ID()); $catid = $cat->get_primary_term();
とか
$catid = get_post_meta( get_the_ID(), '_yoast_wpseo_primary_category', true );
とかでプライマリカテゴリのidを取得できるので、
$catName = get_cat_name($catid); $catLink = get_category_link($catid);
こんなふうにすれば、カテゴリ名やリンクが取得できます。簡単ですね。
おまけの話
プラグインは、手軽に機能を追加できる半面、むやみに入れすぎると処理が重たくなったり、思いがけない不具合が起こったりします。セキュリティの心配もあるでしょう。
プラグインに頼らずにコーディングするという選択肢もあります。しかし、堅牢でパフォーマンスに配慮したコードをきちんと書き、なおかつ、将来的なwordpressのバージョンアップに合わせたメンテナンスを行う必要性が出てきます。大変ですね。
時と場合によるケースもあります。例えば、SNSのシェアボタンなどはプラグインを使わなくても簡単に実装できますが、SNS側の仕様変更時にきちんと対応できないのであれば、ボタン一発でアップデートできるプラグインを採用する価値は十分にあるでしょう。
一概には言えませんが、信頼できる開発者のプラグインを必要なだけ入れ、こまめにプラグインのバージョンアップを行うこと。それが、コストと機能を両立させるための現実的な選択肢なのではないかなと思います。