【初心者必見!一眼レフカメラ道場】露出補正・測光モードとは
セブンシックスの北斗です。
オート撮影からの脱却に向けて、Aモード(Avモード)で撮影した時に感じるこんな疑問や不便さについて解説をしています。
- 右端、または左端にピントを合わせたいけどできない。
- フラッシュを使いたいけど、出てこない。
- レンズを回してズームすると、勝手にF値が上昇する。
- 勝手にシャッタースピードが遅くなって困る。
- 写真がブレブレで全然うまく撮れない。
- 被写体(撮りたい人物やモノ)が暗くなって、何回やってもダメ。
- 背景が全然ボケない。
- 撮った写真によって、青っぽかったり、黄色っぽかったりして謎すぎる。
- 水平に撮ったつもりが、写真をみるとなんか斜めってる。
- もうめんどいので、Aモードは諦めます…
第2回では、
「1.右端、または左端にピントを合わせたいけどできない」
第3回では、
「2.フラッシュを使いたいけど、出てこない」
「3.レンズを回してズームすると、勝手にF値が上昇する」
第4回では、
「4.勝手にシャッタースピードが遅くなって困る。」
「5.写真がブレブレで全然うまく撮れない。」
について解説してきました。
だんだんAモード(Avモード)のことが分かってきましたね。
さて今回は、
「6.被写体(撮りたい人物やモノ)が暗くなって、何回やってもダメ。」
について解説していきます。
では、張り切っていきますよ!
一眼レフカメラ道場 記事一覧
第1回 オート撮影からの脱却
第2回 オートフォーカスを使いこなす
第3回 F値とは
第4回 シャッタースピード・露出・ISO感度とは
第5回 露出補正・測光モードとは
第6回 背景をぼかすための4つの方法
第7回 ホワイトバランスとは
第8回 正しい構え方と水平・垂直
第9回 必須のカメラアクセサリーとは
第10回 料理を美味しそうに撮る方法
第11回 親指AFで動き回る被写体をバッチリとらえる!
第12回 カメラ×Wi-Fiはこんなにも素晴らしい!
番外編 初心者におすすめしたい一眼レフカメラの選び方
第13回 5分でわかる!RAWとJPEGの違い、RAWのメリットデメリット
目次
被写体(撮りたい人物やモノ)が暗くなって、何回やってもダメ。
これもよくあることなんですが、解決方法はすごく簡単です。
このブログを読んできた勘の良い方は、気づいてしまっていることでしょう。
そうです。
露出補正を使うんです!!
ちなみに第4回で露出補正について説明していますよ。
第4回の記事はこちら
露出補正を使って狙い通りに撮影する
被写体が暗く写ってしまった写真というと、例えばこんな写真。
全体の明るさはちょうどいいんだけど、綺麗に写したいもの(白クマのぬいぐるみ)が暗すぎるパターンです。
露出補正は、見せたいものや強調したいものを狙い通りに撮影するためのテクニックです。
つまりこの場合は、
白クマのぬいぐるみを綺麗に撮りたい!という狙いに合わせて露出補正をしていきます。
ファインダーを覗いた状態で+/-のボタンを押しながら、コマンドダイヤル(電子ダイヤル)を回して、少しだけ露出をプラスに振ります。
プラスにすると明るく、マイナスにすると暗い写真にすることができますからね。
何回か試し撮りをしながら、プラスの数字を上げていくと、ちょうど良い数字がわかるはずです。
先ほどの写真ですが、露出をプラスに補正して撮影したことで、こんな写真になりました。
これなら白クマのぬいぐるみが綺麗に写っていますね。
ただ、背景が明るすぎると思う方もいるはず。
撮影をしながら、自分の好みや狙いに合わせて露出を調整してください。
露出補正を使って狙い通りに撮るやり方は、この構図で撮るぞ!というのが決まっていて、被写体がチョロチョロ動き回らない時に有効なやり方です。
何回もやり直しができる時じゃないと上手に露出の調整できませんからね。
シャッターチャンスが限られてる時は、事前に調整をする必要がありますよ。
しかし、一眼レフカメラはとても優秀です。
狙った露出にするためのとっても便利な機能がカメラに搭載されているんです。
ぜひ知っておきたいのが「測光モード」!!
測光とは
測光とは、被写体の明るさを測ることです。
カメラは、被写体の明るさに応じて、シャッタースピード、F値、ISO感度を調節して露出を適正にしています。
ただし露出を適正にする、と言っても、それはあくまでもカメラが考えたちょうど良い露出です。
なので、明暗差がある場所で写真を撮ると、カメラが考えた適正な露出と、撮影者が考えた適正な露出に食い違いが生まれる場合があります。
そこで活躍するのが「測光モード」。
これは、画面内のどの部分の明るさを、どのように決めるのかを設定するモードなんです!
これだとわかりにくいので、写真とともに説明しましょう!
(ただ、ニコンとキャノンではモードの内容が異なる部分があります。代表的なモードだけを抜粋してご紹介します。)
測光モードを知る
マルチパターン測光(Nikon)
評価測光(Canon)
画面全体で、明るい部分と暗い部分のバランスをとった露出にするモードです。
シャッターチャンスを逃すことなく、バランスのとれた写真を撮影することができるので、よく使われているモードです。でもこれが最強だ!とは言えないんです。撮影シーンによっては上の写真みたくなっちゃいますから。
中央部重点測光(Nikon)
部分測光(Canon)
画面中央のちょっと広い範囲の明るさを基準にして、露出を適正にします。被写体を中央で捉える時に有効です。
なので、被写体を右側に配置したいって時などは、うまくいかないこともあります。
スポット測光(Nikon)(Canon)
NikonとCanonでは両方ともスポット測光というモードがありますが、ちょっと内容が違います。
<Nikonのスポット測光>
フォーカスポイント(ピントを合わせた部分)の露出が適正になります。逆光時や明暗差の激しいシーンでも、被写体をきっちり適正露出で捉えることができます。
<Canonのスポット測光>
画面中央部の狭い範囲でピンポイントに測光をして、露出を決めます。
被写体の特定の部分を測光するときに有効です。
これは使い方がちょっと難しくて、「AEロック」というのを使うことで、真価を発揮します。
「AEロック」というのは、露出を固定することです。
つまり、測光したい部分を、いったん画面中央に配置して露出を測って、その露出を固定するワケです。
その露出をキープしたまま、構図を調節して撮影すれば、狙い通りの露出で撮影ができますよね。
やり方を説明しますと、
- 被写体に向けてシャッターボタンを半押しして、ピントを合わせる。
- 「*」マークのボタンを押すと露出が固定(AEロック)される。
- カメラを動かして構図を調整して撮影する。
という手順で行います。
「*」のボタンの細かな設定は、カメラの設定メニューから変更ができます。
詳しいやり方について今回は説明しませんが、Nikon同様、逆光時や明暗差の激しいシーンでとても使えるワザです。
まとめ
それではまとめです。
測光モードについては、
「普段はマルチパターン測光(評価測光)を使って、被写体と周囲の明暗差が激しい場合に他のモードを使う」というやり方が初心者にはおすすめです。
露出補正と測光モードを使いこなして、撮りたいモノをイメージ通りに撮影しましょう!
実際にカメラを操作して、何枚も撮影すると、驚くほどすんなり理解できるので、ぜひチャレンジしてください。
カメラの設定をあれこれいじるのは、はじめはなんとなく怖いものですが、細かく設定を変えて撮影できるのが一眼レフカメラの醍醐味です。
恐れずに、いろいろ試していきましょう!
実際にカメラを手にした状態で、あなたと会話をしながら説明できれば良いのですが、私が説明下手で理解しづらい部分もあるかもしれません。
一眼レフカメラ初心者の方が、カメラを楽しむきっかけの一つになれるように、これからも精一杯ブログを更新していきますので、ぜひ次回もご覧ください!
次回は、
「7.背景が全然ボケない。」
について解説をします。
また、このブログで会いましょう!!
一眼レフカメラ道場 記事一覧
第1回 オート撮影からの脱却
第2回 オートフォーカスを使いこなす
第3回 F値とは
第4回 シャッタースピード・露出・ISO感度とは
第5回 露出補正・測光モードとは
第6回 背景をぼかすための4つの方法
第7回 ホワイトバランスとは
第8回 正しい構え方と水平・垂直
第9回 必須のカメラアクセサリーとは
第10回 料理を美味しそうに撮る方法
第11回 親指AFで動き回る被写体をバッチリとらえる!
第12回 カメラ×Wi-Fiはこんなにも素晴らしい!
番外編 初心者におすすめしたい一眼レフカメラの選び方
第13回 5分でわかる!RAWとJPEGの違い、RAWのメリットデメリット